松室 慎二
2022年3月参加 兵庫県在住
ーまずは経歴を教えてもらえますか。
兵庫県宝塚生まれで現在も兵庫県在住です。
大学を卒業後に神戸市に本社のある音響設備を扱う会社に入社し情報システム部へ配属になり、汎用機からのSAP切り替えやJ-SOXの対応などを行い情報システム部の部長として定年まで勤めました。
現在はinvoxのISMSやセキュリティ周りを担当しています。
ーinvoxにはどのような経緯で参加されたのでしょうか。
定年後に経理事務の効率化の手伝いをしているときに、顧客の立場でinvox受取請求書の導入をしました。今までさまざまなシステムの導入を行ってきたのですが、これまで自分が選んだシステムでこんなに短期間で上手く導入出来たことは無かったので驚きを感じるとともに、invoxを広めるお手伝いがしたいと思い、代表の横井さんに直接メールを送ったという経緯になります。
ー懐かしいので原文を引っ張ってきました 笑。このように思っていただいてとても嬉しく思った事を覚えています。
メールにも記載がありますが、これ出来ないんですかと言ったらすぐに実現されました。期待に対して進化していく姿を見て、いままでそんなシステムに会ったことが無かったので感動したのを覚えています。
ー大学卒業から定年まで一度も転職を考えたことは無かったのですか。
1998年から始まったSAP導入プロジェクトで炎上し、退職者も出てゴールが見えなかった時には転職を考えたこともありました。しかし、いま自分が辞めたら残った人はもっと大変になると踏ん張りましたね。
ー学生時代はどのように過ごされていましたか。
父が宝塚ファミリーランドという遊園地で、遊具設計や買い付けをしていたエンジニアで、家ではアンプ、スピーカーやテレビの自作までしていまして、ずっと身近にものづくりの環境がありました。
そんな関係もあって、学生時代は遊園地の遊具の電気制御機器の制作・設置を行う会社でアルバイトをしていまして、会社の人から設計図を渡され、部品が会社に無ければ自分で日本橋の電器屋街に買いに行って部品を揃えて電気回路を作って設置するというようは仕事をしていてました。ここで部品調達から、制作、設置、保守まで一人で一通りやったことは後のシステムの仕事の基礎になっていると思います。
またこれは結構良い稼ぎになったんです。
遊園地の裏側を見てきたので、今でもディズニーランドに行っても装置がどう制御されているとかが気になって楽しめないんです(笑)
音楽も好きで高校から大学まではロックバンドでギターをやっていましたね。
ーロックバンドとは意外な一面です。
会社に入ってからは製造拠点から営業拠点まで在庫情報を集約するオンラインシステムをCOBOLで開発しました。当時はインターネットも無く、電話回線の通信費だけで大変な金額でした。
インターネットが出てきたらホームページを立ち上げたり、95年の震災をきっかけに全社員にパソコンを配ってNotesを入れてメール環境を整えたり、98年からはSAPの導入を進めたり、2000年代に入って情報セキュリティ対策やJ-SOX対応なども経験し、ITの進化と共に歩んできました。
ーどれもかなり早いタイミングで、IT投資に積極的な環境ですね。
そうですね。その分苦労も多かったのですが、システムの嗅覚には自信があります 笑
汎用機で輸出システムを構築した際は、世界の販売店の商品コードが一致していないことでデータを集めてもまともに集計できず痛い目にあった経験があったので、後に海外の販売会社にERPを導入するときにはまずグループのコード統一をした後で、ERP導入のために15カ国の拠点を回った事もありました。
分からない事は自分で徹底的に試して理解する、今もそのようなスタイルで仕事をしています。invoxも徹底的に試しました。
ー歴史ある製造業からフルリモートのスタートアップに来ていかがですか。
フルリモートでなかったら関西に住む私がinvoxの仕事をすることは叶わなかったです。
毎月の業績共有で見るキレイな右肩上がりのグラフが新鮮ですね 笑
とても自由度が高くそこが発展する源泉なんだと感じています。